メガソーラー(太陽光発電)測量での活用方法
メガーソーラーにおいては、主に以下のような作業でドローンが活用されています。
メガソーラーの候補地選定・評価に
1つめはメガソーラーの候補地の選定や評価です。メガソーラーに適した土地を選ぶには、測量を実施して土地の状態を細かく確認しなくてはいけません。ドローン測量なら短時間で高精度なデータを取得できるため、スピーディな候補地選定・評価が可能になります。
敷地面積の確認に
2つめは敷地面積の確認です。メガソーラーはある程度の土地の広さが必要になるため、候補地の面積はしっかりと把握しておく必要があります。ドローンなら上空から一度に広い範囲を測量できるため、スピーディな敷地面積の把握が可能です。また、データから3Dモデルを作成すれば、傾斜や起伏も確認できるようになります。
日陰のシミュレーションに
3つめは日陰のシミュレーションです。メガソーラーで発電効率を最適化するためには、日陰の入念なシミュレーションが求められます。ドローン測量を行えば、シミュレーションに必要な高精度のデータを取得可能です。データから日照量をシミュレートするのはもちろん、日陰ができやすい場所の把握や日影図作成も容易になるでしょう。
ドローンを活用するメリット
メガソーラーでドローンを活用するメリットは、測量やデータ収集にかかる時間を短縮できる点にあります。従来の人手による測量は、敷地面積の確認やデータの収集に時間がかかるのが欠点です。特にメガソーラーの敷地は広いため、測量に数日かかる場合も珍しくありません。
一方、ドローンは上空から一度に広範囲を測量可能です。敷地面積が数haに及ぶ場合でも、数時間で測量できることがあります。その後のデータ処理を含めても、人手による測量と比べて時間を短縮可能です。
ドローンを活用する上での注意点
メガソーラーでドローンを活用する際は、以下の点に注意しましょう。
さまざまな法律の制約を受ける
ドローンは航空法や小型無人機等飛行禁止法を始め、さまざまな法律で規制されています。飛行させる場所によっては許可が必要ですので、法律に違反しないように注意しておきましょう。
また、自治体によっては独自の条例を設けている可能性もあります。トラブルを防ぐためにも、メガソーラー候補地がある自治体の条例もチェックしておくとよいでしょう。
土地の状況に合った測量方法選びが必要
ドローン測量を行う場合、土地の状況に合わせて測量方法を選ぶ必要があります。ドローン測量は、写真測量とレーザー測量に分けられますが、場所によって向き不向きがあるためです。
写真測量は開けた土地の測量に適している反面、山林や障害物の多い場所には向いていません。一方、レーザー測量は森林や障害物・遮蔽物の多い場所でも高精度なデータを取得可能です。
メガソーラー(太陽光発電)測量のドローン活用例
ここからは、メガソーラーの測量にドローンを活用した事例をご紹介します。
ドローン測量でコストを大幅に削減
ドローンで測量コスト削減を実現した事例です。2haの土地を測量する場合、従来の方法(地上3Dレーザー測量・光波測量)では1〜3日の時間がかかります。一方、ドローン測量なら測定日数を1時間へ短縮することが可能。従来の方法と比べ、約4分の1〜5分の1程度のコストで済むようになります。
参照元:テラドローン公式HP(https://terra-drone.net/378)
上空から高精度な測量データを取得
ドローンによるレーザー測量の事例です。急斜面を含む森林の内部を歩き回ることなく、上空からレーザーを照射することでスピーディかつ安全な測量を実現。人手による測量よりも効率化できるうえ、高精度なデータの取得を可能にしています。
参照元:日経クロステック(https://xtech.nikkei.com/dm/atcl/news/16/022310808/)