ドローン測量に必要なソフトウエア
ドローン測量では、主に自動操縦アプリとデータ解析ソフトが使用されています。
自動操縦アプリ
自動操縦アプリは、ドローンを自動飛行させる際に用いられているソフトウェアです。飛行ルートや高度などを設定することで、ドローンが自動で飛行するようになります。ドローン測量で広く利用されており、操縦者の負担を軽減できるのがメリット。ただし、ソフトによって設定できる内容や機能は大きく異なります。
データ解析ソフト
データ解析ソフトは、ドローンが取得したデータを解析して3Dデータに変換するためのソフトウェアです。ドローンが撮影した写真をオルソ画像に変換したり、3次元点群データを生成したりする時に利用します。生成された3Dデータは、撮影時の座標と比較することも可能です。各種データを比較すれば、データの精度や位置のズレなどを細かく検証できます。
業務用としてよく使われているソフトウエア
ドローン測量向きのソフトは多数ありますが、中でも以下の5製品が業務用として多用されています。
PIX4Dcloud
PIX4Dcloudは、クラウドベースで提供されているドローン測量用ソフトです。インターネットへ接続できる環境があれば、端末を問わずに利用できます。機能も豊富で、画像データの取得から分析・統合までワンストップで対応できるのが特徴。使いやすいインターフェースを採用しており、直感的に操作できるよう設計されています。
また、タイムライン分析や、2D・3Dデータを比較検証できるのもメリット。一定期間に変わった部分などを視覚的にチェックできます。
PIX4Dcatch+viDoc RTK rover
PIX4Dcatch+viDoc RTK roverは、高精度の測量が可能なソフトウェアです。3Dキャプチャアプリの「PIX4Dcatch」と、スマホで測量できるハードウェアの「viDoc RTK rover」を使うことで、スピーディな測量を可能にしています。
また操作性も高く、直感的に利用できるのがポイント。データの取得から処理、エクスポートまで対応できるのも魅力です。
PIX4Dmatic
PIX4Dmaticは、多数の画像から高精度な3Dマップとモデルを生成可能なソフトウェアです。大規模なドローン測量向きで、高速に大量の画像を処理できるのが強み。高精度を維持しつつ、処理にかかる時間を削減することができます。
データの出力形式も豊富で、点群データやオルソ画像はもちろん、数値表層モデル (DSM)やメッシュデータでのエクスポートも可能。一方、PIX4Dcatchからのデータインポートにも対応しています。
Agisoft Metashape
Agisoft Metashapeは、静止画像からオルソ画像や点群データを生成できるソフトウェアです。処理速度が早く、スピーディーにデータを変換することができます。
また、変換可能なオブジェクトの対応サイズが幅広いのが特徴。バッチ処理にも対応しており、データの解析や処理作業を自動化できるのも魅力です。
Terra Mapper
Terra Mapperは、ドローンの自動操縦から画像処理・解析までワンパッケージにしたソフトウェアです。クラウドベースでの利用に対応しており、データのアップロードや処理を自動で行えます。
機能も豊富で、撮影画像を自動で3Dモデル化したり、土量計算・比較したりできるのもメリット。リンクを発行すれば、取引先ともデータを簡単に共有できます。